今回、あるレストランで見かけたエピソードをお伝えします。
あるテーブルで、食事が食事を終えた後、ビール腹のウェイターが
そのテーブルに戻って来た時、日本人の若い女性がそのお腹を、
チョンと突ついた時のことです。
そのお腹を突き出した彼は、その行為に激怒し、お客様に対して
大声を出して怒り狂ったのです。日本ではよくある、冗談の行為で
あるはずのものが、彼の突然の豹変ぶりに、ただ事ではないと
直ぐに気付き、本人が謝ったのにもかかわらずおさまりません。
日本ではサービス業に携わる者が、お客様に対してこの様な無礼な
行為は考えられないものですが、これがアメリカでの現実です。
私も20代の頃、カリフォルニアで似た様な経験があります。
ある時、「ねぇ、ねぇ〜」と呼びかける、日本ではよくある行為に、
その女性は、私に激怒し、「Don't touch!」と大声をあげたのです。
よその国ではどうであるか、定かではありませんが、少なくとも
このような日本人にとって、何でもないような行為が大きく異なる
意識に繋がるという事実は知っておくべきですね。
つまり、ビール腹の彼の意識としては、お腹を突つかれた行為は、
彼にとって、醜い姿を馬鹿にされたと感じるのでしょう。自分でも
そのことを主張していたので、間違いありません。
国や民族が変われば、意識も変わるという事実です。親しい間柄
では、そうではないのでしょうが、要注意です。
海外では気をつけましょう。呼びかける場合も、トントンと肩を
叩くのではなく、Excuse me. と言えば良いのです。そうでないと、
異常な剣幕で怒り狂う姿を見ることになる可能性が高いということ
です。