2012年 10月 17日
■ Twitter 経由で英語の発音に関する質問がありました。^_^p
以下、原文のまま、
「今回のメルマガ、help, yourself のself のところが非常に英語らしくて気持ちの
よい箇所でした。L はカタカナで処理しにくいので説明が難しいかと思いますが、
self があんなにクリアに響くのは何かtips はありますか?」 ⇒注:tips =コツ
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回答: 日本人は、英語や英会話の習得を勉強と捉え、「文法やテクニック」に終始する
傾向にありますが、もっと、「発音」に関心を持つべきです。 理由は、メルマガ、BOM
でいつもお伝えしている通りです。
■ さて、ご質問の理由は、L の発音が影響を受けているのではなく、直前の"e" です。
L の発音は、「側音」と呼ばれ、アルファベットに存在する唯一の音です。
HeLP, SeLF
また、L は、PowerGram PG27/2■ にある様に「脱落音」である為、本来意識して
無理に出す音ではありません。 つまり、直前の"e" の部分の発音記号、口では表現
が難しいのですが、数字の「3」を裏返した形の発音記号と言っています。レッスンでは、
「口角を一杯に広げる音」と言っています。
オシロスコープにかけると、目一杯に針が振り切れるイメージで発音しましょう。ただ、
口角を一杯に広げて"e" を発音した直後に、舌先を上前歯の後ろに接触する形で天井
に付ける要領です。シャープな"e" 音を出すように努めて置けば、空気が前に出る瞬間
に舌先を上げて空気の流れを遮断するのです。日本語の発音、エ:/e/ とは響きが違い
ます。
■ HELP や SELFのフィニッシュの P, F については、共に「脱落音」であり「破裂音と
摩擦音」と呼ばれるものです。
破裂音も摩擦音F も語尾に位置すると、弱化音:PG27/3■となり消えてしまいます。
この際、P は上下の唇を合わせる、F は上の前歯を下の唇に軽く掛けて摩擦音を出す
形は、忘れずに維持してください。相手に音は聞こえなくても形は維持する姿勢は忘れ
ないでください。
■ F の摩擦音はV の音と同様、語尾に付くと、弱化し、消音となります。
ex. McDonald's のメニューにある、フィレオ フィッシュは、Fillet of Fish のことで
of のF 部分は、消音となり、Fillet o' Fish とされるのはその理由です。
かなり専門的になり、申し訳ありませんが、ご理解いただけたでしょうか?