2019年 01月 25日
■ 定冠詞、the を必要とする(固有)名詞と、しないもの。
冠詞の「定冠詞: the」や「不定冠詞: a/an」を付けるか付けないのか
という問題は日本人にはもう、永遠のテーマのようです。しかし、
それぞれの定義を理解できておれば、記憶に落とし込みやすいと
いう利点があります。
ここでも無理に「記憶力」で押さえこむ事は避け、日常的に便利な
フレーズ(表現)をたくさん日頃から収集し、自分の日本語表現に近い
ニュアンスであれば、そのまま口調で覚える様に心がけてください。
その時に、それは「確かな情報源からのインプット」であることが
必須条件です。間違った情報を一度入力してしまうと、後で間違いに
気付いて改めるのは容易ではありません。
一旦、間違って口調で慣らしてしまったものを、後で修正するのは、
とてもエネルギーが要ります。後で無駄な労力を払うことのないように
慎重にコレクション(collection)を続けていくことが成功への秘訣です。
固有名詞には、定冠詞、theを必要とするものと、そうではないものに
区分できます。定冠詞、the を必要としない「無冠詞」もあるので
注意しましょう。
Thank you for calling.「電話、ありがとう」:無冠詞(: calling)
Thank you for your help.「手伝ってくれて、ありがとう」:要、所有格
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● ●定冠詞(: the)を必要とする物:(#1:、#2:、#3:)
#1:固有名詞のホテルやビル名などの
「区分が明確な建築・建造物・ビル」など:➕The
the White House(米国大統領官邸), The Miyako Hotel/ The Castle Hotel,
the Empire State Building (Bldg.), the Eiffel Tower(エッフェル塔),
the Taj Mahal(タージマハール、インド), etc.
例外:同系列のチェ-ンホテル・チェ-ンストア
⇒a Hilton Hotel, a Holiday Inn,
a McDonald'(一店舗), etc.
■「区域が不明確な固有名詞」の名前 :➕The
#2:山脈、河川、運河、海洋(海)・砂漠、諸島、半島、海峡など:➕The
the Hudson River(河川), the Rockies, the Appalachian mountains(山脈),
the Sahara Desert(砂漠), the Philippine Islands(諸島),
the Miura Peninsula(三浦半島), the German Channel(運河), etc.
#3:大学(国公立、州立)、新聞、雑誌、官庁 等、➕The
the University of Tokyo 例外:Kyoto University(国立大学)
(cf. 地名・人名が頭にあると無冠詞になる)
Kyoto Univ.(:地名、京都大学),
Stanford Univ. (Stanford Jr.:創始者、人名), etc.
The New York Times, The Times,
the Ministry of Foreign affairs(外務省): 官庁
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● ●定冠詞を必要としない「無冠詞」の代表例:(#4:、#5:)
#4:「区域が明確な固有名詞」の 駅名、城、空港、公園の名称、
Nagoya Station(名古屋駅)/ Nagoya Castle(名古屋城)/
Central Park(セントラルパーク) / Narita Airport(成田空港), etc.
◆「 定期的行動の対象物」:<pg35/1C> 無冠詞
church(礼拝)/ work(職場)/ school(学校:組織・建物)/ college(大学)/
class(授業・講義)/ breakfast(朝食)/ lunch(昼食)/ dinner(ディナー), etc.
ex. We go to church on Sundays./ I have class today./
Let's get back to work.
#5:「区域が明確な固有名詞」の「湖、島、岬、広場の名前」など:
Lake Biwa(琵琶湖)/ Lake Victoria/ Lake Michigan/
Cape Soya(宗谷岬)/
Red Square(赤の広場)
Oahu Island(オアフ島)=the Island of Oahu(オアフ島), etc.
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(#1:、#2:、#3:)など「定冠詞」の付くものと、
(#4:、#5:)のように「◆無冠詞」と言われる冠詞の付かないもの
もあります。
これまでに、私もこのように分類してたくさん覚えてきましたが、
これらは、全て口調で覚えていくことで、無理なくマスターできます。
習得のコツは、忘れても気にしない不屈の精神と継続あるのみです。
継続できないから、英会話を途中であきらめる人たちが後を絶たない
わけです。
失敗しながら正確な正統派の英語に近づけていくのです。 冠詞を
間違ったために命取りになることはまず、ありません。 ただ少しずつ
正確なものを求める気持ちがあればよいのです。
■要定冠詞の例:
I'm sorry. You have the wrong number. 「間違い電話ですよ。」
この場合の「I'm sorry.」も、「ごめんなさい」と謝っている
のではなく、気の毒に思って出てくる言葉です。
無料メールマガジン、BOMのLesson 58 ◆#11の解説を参照ください。
■不定冠詞(: a)の例文との比較:
Can you keep a secret?: 「秘密守れる?」「不定冠詞」
What's the secret of your success?
「あなたの成功の(その)秘訣は?」は「定冠詞」であり、
That's top secret.「それは、極秘です。」は、「無冠詞」です。
<pg32/at the bottom/●Basic>
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