2007年 06月 04日
■ メールが届きました。原文のまま。
届きました。以下原文のまま、
「現在、英会話学校を探していまして、いろいろ研究中です。
ぜひ教えてください。
英会話には3年ぐらい通っていて、それまでは普通に外国人と
喋っているだけの授業でしたが、仕事で英語を使わないといけない
事があり、そのダメダメぶりに、勉強の方針を変えようと思っています。
目標:ビジネス英会話 ITシステム開発の打ち合わせができるようになる。
TOEIC(とりあえず)000点目標(現在最高000点)
期間目標:6ヶ月
予算はいつも大体1ヶ月1万円前後ですが、いくらになるのか
教えてください。」
■■お応えします:
成人の日本人が英会話学校に通う場合、よくあるケースが
ただ、単に英会話学校で英語を母国語とする外国人の先生と
話をするだけで継続するケースです。
残念ながら今回の方のように、ただ、話をしているだけでは、
お金の無駄遣いになることがよくあります。 理由は、子供が
英語を母国語とする国で、短期間に英語をマスターすることが
錯覚を起こす原因かと思います。
つまり、子供はまだ、耳の鼓膜もピンク色で、やわらかく微妙な音
も正確に捉えることができます。正確な発音で聞き取れるという
事は、正確な発音ができる、ということにも繋がります。また、学校で
英語を毎日、朝から放課後まで、そして自宅では、テレビもラジオも
全て英語が耳に入る環境が、そこでは継続されるのです。子供の
感受性豊かな時期に、言葉を覚える臨界期を迎えるのだから、
その国の言葉を覚えるのはごく自然のことです。
それに対し、今回のようなケースの方の場合、日本で英語を習得する
というような場合、週に数時間、それも短時間ただ、目標も無く時間を
消化するのとでは、環境があまりに違います。子供の順応性の高さと、
成人の大人のそれを比較してはなりません。
■それでは、どうすればよいのでしょう。これは、いつも私がこれまでにも
毎回繰り返し主張していることですが、
「成人の場合、ただ、週に数時間話をする程度では、話せるようには
なりません。」 場慣れはしますが、正確な英語の理解にはなりにくいのです。
■会話に必要なのは、リスニング(聴覚:相手の意見を理解して聴く能力)と
スピーキング(話力:自分の意見を相手に正しく伝える能力)が先決です。
読解力(リーディング)と、ライティング(筆記力)は、覚えるための道具として
使えば、効果的に利用することができます。
さて、そのやり方、方法ですが、成人の場合、日本に居ながらにして
英会話をマスターするには、理屈(英文法)から理解するのが先決です。
大人の場合、闇雲に会話を続けるだけでは、効率的ではありません。
文法と、聞いただけでアレルギー反応がでるものですが、私はこの対応に
時間をかけ、何とか日本人にわかりやすい文法の説明ができないものかと
準備してきました。
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