■ 「台風が近づいて来ている」は、「There’s a typhoon approaching.」。
和文英訳では、なかなかこの域には達しない。
類例:There's a funny smell coming from the kitchen.
「台所から変な臭いがする」
つまり、「a typhoon」「smell」という名詞が、「approaching」「coming」
という「ing」形の形容詞(現在分詞の形容詞的用法、pg13/3)が後ろから
前の名詞を修飾しているという図式が見えるかどうかが "カギ" である。
■ 似たような「日本語・英語の表現の違い」で、
「報告書を取りに来ました」は、「I’m here to get the report.」。
これを和文英訳すると「I came here to get the report.」となってしまう。
これでは日本人の英語であると見抜かれてしまう。
英語は英語、日本語は日本語の表現があるので、確かな情報源からネイティヴ
の表現をそのまま、コピーして学ぶのが一番無難である。考えてみれば、
「おはよう」は、和文英訳では「Good morning!」:「良い朝」には達しないこと
からも理解できることです。
■ さて、昨日、台風は日本海に抜けたハズなのに、私の住む大垣市は、暴風雨圏内
のような様相を呈していて、暴風、大雨洪水警報発令中でした。結局、朝から晩
までずっと降り続き、大変な大雨でした。温暖化が進むと、局地的な被害が巨大
化する。これがその定義です。猛暑、干ばつ、大雨、暴風、大雪、全てが世界規模で
異常な事態が続いている。もはや手遅れだ。地球は元には戻れなくなってしまった。
アメリカ、ハリケーン、アイリーンでの死亡者は46名であった。今回の台風12号
もそれに匹敵する規模であると予測されていた。台風に慣れている日本ではそんな
大きな被害はでないものと高を括っていたが、三重県や和歌山県では雨量が
1800mmを越し、今回の台風での死亡者と行方不明者は現時点で78名。これは
7年前の台風の98名に近づく勢いである。 もうこれ以上、観測史上初というニュース
が聞かれないことを祈るが、それが無理なことは明白である。